少し前から急に流行り始めた「Maritozzo」マリトッツォ!
富澤商店掲載の今月の新作は、この「Maritozzo」をホシノ天然酵母で作るレシピです。
イタリアにおけるMaritozzoの歴史は古いのですが、日本では、確か福岡のお店がコロナ禍で店内が密にならないように、午後のおやつ時にもお客さんが分散するように、目新しいオヤツパンをyoutubeで見て思いついたとか…
うちのスタッフのローマ人にも聞いてみると「へ~、なんで急にMaritozzo?」と不思議そうにしてましたが、見た目もかわいく私も大好きですこのフォルム♡
では「Maritozzo」について調べてみましょう。
丸形 or オーバル形の柔らかいパン
ローマ時代は粉・塩・卵・オリーブオイル・蜂蜜・レーズンが入った大きかった
しかし、そこからサイズが小さく、生地はプレーンなものに変わっていったので、ブリオッシュとは別ものです。
そういえば、イタリアには似たパンで「brioche con gelato」ブリオッシュ コン ジェラートってありますよね。私の大好物!!これは名前の通りブリオッシュにジェラートを挟んで食べる美味しいおやつ♡
さて、ちょっと「Maritozzo」さんのストーリーを振り返ってみますと…
古代ローマ時代に外で働く夫の為に栄養のある食事として作られたのが始まり。
当時は砂糖漬けのフルーツ入りの大き目のパン。
中世になるとCarnivale (カルネヴァーレ・謝肉祭)とPasqua (パスクワ・復活祭) の間の四旬節に食べられる様になる。この時期は、お肉などの贅沢なものを食べることを禁じられていたので、砂糖やフルーツがたくさん入った贅沢なパンをこっそり食べたという説もあったり。ちなみにこの頃は、この食べもの自体がQuaresimale (クアレジマーレ・四旬節) と呼ばれていた。
その後、プレーンの生地で作られるようになり、クリームを挟んだスタイルで売られるようになり
「Maritozzo」マリトッツォと呼ばれるようになる。
ではなぜ「Maritozzo」マリトッツォと呼ばれるように?
イタリア語でMarito (マリート) は夫のこと。ここから派生した Maritozzo (マリトッツォ) は、オットくん♡やダンナちゃん♡みたいな…(笑)
そもそも古代ローマのクアレジマーレの時代、外で働く夫の為に「頑張ってきてね♡」と食べさせて送り出していた…というのが始まりなので、それはそれで納得なのですが、近年では、男性から女性に贈り物をする時に、マリトッツォのクリームの中に指輪をかくして渡した事からそう呼ばれるようになった、なんていう説もあったり。
私ならクリームでベトベトな指輪したくないし、そのクリーム食べたくないですがね。
サプライズやムードとか全く不要な私にはなかなか信じがたい説です(笑)
今回掲載しているのはローマのクラシックなタイプのレシピですが、今色々な果物やフレーバー、エディブルフラワーまでデコレーションされてるのを見かけます🌸
まずは「Maritozzo」のストーリーに思いをはせながらクラシカルな「Maritozzo」を味わってもらいたいなぁ。
レシピを参考に是非作ってみて下さいね!
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